『レ・ミゼラブル』製作陣が再集結2021年に公開されるや、“美しき魅惑の国フランス”の真の姿に映画ファンが驚愕したヒューマン・サスペンス『レ… 映画 2024.05.16
ライター:#BANGER!!! 編集部
『ティアーズ・オブ・ブラッド』© Frakas Productions - Noodles Production - Fasten Films - Entre la vida y la murte, Aie - Eyeworks films & TV drama - Le Pacte - RTBF – FWB 『バティモン5 望まれざる者』©SRAB FILMS - LYLY FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - PANACHE PRODUCTIONS - LA COMPAGNIE CINÉMATOGRAPHIQUE – 2023 2021年に公開されるや、“美しき魅惑の国フランス”の真の姿に映画ファンが驚愕したヒューマン・サスペンス『レ・ミゼラブル』。その衝撃は世界に波及し、一躍注目を集めた新鋭監督ラジ・リは間髪入れずにNetflix映画『アテナ』の脚本・プロデュースを手掛けている。 自身が生まれ育ったパリ郊外の犯罪多発地区モンフェルメイユを舞台に、そのエリアを取り締まる犯罪防止班(BAC)と少年たちの対立を、手に汗握る圧倒的な臨場感で描き出したラジ・リ。その手腕は広く認められ、第72回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞、第45回セザール賞4冠最多受賞(観客賞、最優秀作品賞、有望男優賞、編集賞)のほか、第92回アカデミー賞国際長編映画賞や第77回ゴールデングローブ賞外国語映画賞ノミネートなど、あらゆる映画賞を席巻した。 そんな映画史に残る傑作を手がけた製作陣が新たに送り出す映画、『ティアーズ・オブ・ブラッド』と『バティモン5 望まれざる者』が5月、日本で立て続けに公開される。前者は『レ・ミゼ』の脚本家ジョルダーノ・ジェデルリーニが監督・脚本を手がけたクライム・サスペンス、後者はラジ・リ監督が大都会パリの知られざる暗部を浮き彫りにする社会派ドラマだ。
『バティモン5 望まれざる者』© SRAB FILMS – LYLY FILMS – FRANCE 2 CINÉMA – PANACHE PRODUCTIONS – LA COMPAGNIE CINÉMATOGRAPHIQUE – 2023
スパイク・リーが絶賛!フランスのゲットーを描いた 新鋭監督ラジ・リが語る『レ・ミゼラブル』 ## 「過去のない男」の哀しき復讐劇『ティアーズ・オブ・ブラッド』 ある夜、一人の若者が地下鉄のホームから線路に転落する。運転士のレオは、なんとか電車を急停車させ最悪の事態を回避したかに見えた。しかし、若者は銃で撃たれ重症を負っており間もなく息を引き取る。そして驚くべきことに、彼は疎遠になっていたレオの息子・ユーゴだった。 警察は、ユーゴが凶悪な強盗事件に関与していたとして捜査を始めるが、父親であるレオの経歴は謎に包まれていた。一方、息子を失ったレオはたった一人で警察の目を欺きながら、危険な真相へと近づいていく。果たしてレオは何者なのか? 警察、強盗団、そして過去のない男レオ、それぞれの思惑と復讐心が導く暴力の連鎖の果て、やがて悲しい真実が明らかになる……。
『ティアーズ・オブ・ブラッド』© Frakas Productions – Noodles Production – Fasten Films – Entre la vida y la murte, Aie – Eyeworks films & TV drama – Le Pacte – RTBF – FWB
シブさ重視のクライム映画ファンは要チェック
ジョルダーノ・ジェデルリーニが、トンデモなソード&ガンアクション『SAMURAI』(2002年)から約20年ぶりに自らメガホンを取った本作。ゴリゴリの社会派映画だった『レ・ミゼ』を劇映画として“魅せる”部分を担っていたのがジェデルリーニなのだということがよく分かる、ミステリアスなクライム劇に仕上がっている。
『ティアーズ・オブ・ブラッド』© Frakas Productions – Noodles Production – Fasten Films – Entre la vida y la murte, Aie – Eyeworks films & TV drama – Le Pacte – RTBF – FWB
ベルギーを舞台に、何か良からぬことに巻き込まれていたらしい息子の足跡を辿っていくレオと、彼の正体をつかもうと奔走する警察。のっけからツカミが非常に上手く、まったく派手な映像ではないのに冒頭の5分ほどで観客の「どうした? どうなる?」を刺激しまくる展開、そしてエグい描写に頼らずとも興味を惹き続ける手腕はさすがだ。
『ティアーズ・オブ・ブラッド』© Frakas Productions – Noodles Production – Fasten Films – Entre la vida y la murte, Aie – Eyeworks films & TV drama – Le Pacte – RTBF – FWB
レオの“謎”の部分に期待を持たせながらも、「ナメてた相手が実は……」的なスカッとアクションに落とし込まないあたりも現実的。最後の最後まで「えっ……?」と深読みさせ、レオを演じるアントニオ・デ・ラ・トレの絶妙な表情演技に振り回されることだろう。フランスのベテランDJローラン・ガルニエによる音楽も主張しすぎず良い塩梅だ。
『ティアーズ・オブ・ブラッド』は2024年5月17日(金)より全国公開
スラムの暴徒vs警察! パリの現実を描くNetflix『アテナ』冒頭11分の驚異的長回し映像に話題沸騰!! 次ページ:大都会パリの知られざる暗部を浮き彫りに 全9枚 2024年5月17日(金)より全国公開
公式サイト 2024年5月24日(金)より全国公開
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